works016

離れのアトリエとテラスがある創造的nLDK (plan)


  • 用途地域:第一種住居地域
  • 敷地面積:310.56㎡(94.35坪)
  • 建築面積:80.19㎡(24.25坪)
  • 1階床面積:54.76㎡(16.56坪)
  • 2階床面積:55.72㎡(16.85坪)
  • 延べ面積:110.48㎡(33.42坪)
  • 建蔽率:25.71%(60%)
  • 容積率:35.42%(200%)
元は林だった旗竿斜面地の一部が敷地だ。
北側には三浦アルプスの景色が広がる。
土地の形はいびつだが、斜面地と山の景色を最大限に生かした住まいを建てるとしたら、どんな家がいいか。
そんな妄想から始まった本プロジェクトは、エール総合不動産より「この変形した土地に建つ家を提案して欲しい」というお話をいただいたのがきっかけだ。
 
家というのは、そこに住む人がいなければ成り立たない。
私たちが住まいを建てるとしたら、という設定で進めることにした。
まずは現地調査から始めた。
<西側の道路から敷地を見る>
<くねくねと長い敷地の路地状部分を歩いていくと、元々は林だった木々が残る斜面が見えてくる>
<東側の道からは敷地の広い南面に直接アクセスできる。駐車場はこちら側がいいか。>
<北側に望む三浦アルプスの眺望がこの土地の最大の魅力>
<敷地内から東側道路への路地状部分を見る。まるで散策路のようだ。>
神奈川県葉山町一色の山エリアは、豊かな自然のある田舎の雰囲気がありつつも、暮らしに必要な店は揃っていて、都心から移住者も多く、おしゃれな店も点在する、心地よい空気を纏う場所。
そんなポテンシャルの高いエリアに住むならば、暮らしを存分に楽しめる家にしたい。
家づくりは妄想から。
「趣味に没頭したいからアトリエが欲しい」
「長い人生を共にする家だから暮らしの変遷に柔軟に対応出来る家にしたいな」
「山の景色を取り込むのは絶対に必要」
「友人・知人を招きたいから、LDKは広々と」
「せっかくだから、バーベキューとかもしたいね」
「ガレージも欲しいし、DIYとかできるスペースもあるといいな」
 
なりたい暮らし、理想の空間のイメージをざっくばらんに話し合って、それを限られた土地と環境に合わせた家というカタチに落とし込んでいく。
そうして生まれたのが冒頭のタイトル「離れのアトリエとテラスがある創造的n LDK」だ。
<北側外観>
<東側外観>
<南西側外観>
<配置図>
外観は左官の外壁とし、自然が残る土地に馴染むようにした。また斜面から木造の骨組により浮いた建物ヴォリュームと屋根にすることで、斜面地ならではの浮遊感を表現。
建物配置は土地形状を最大限に活かしながら、北側の山々への眺望を生かすため、東西に長く、南側に突き出したT字型の建物ヴォリュームとした。屋根の高さを変えることで、外観と室内空間に豊かな変化をもたらしている。
<2階リビングからダイニング側を見る>
LDKは眺望を楽しむため、2階にした。
キッチンには独立したアイランドカウンターを設け、友人知人などと複数人で料理を作ることもできる。
ダイニング・リビングへと一体的につながり、どこにいても眺望を楽しむことができる贅沢な空間だ。
<2階キッチン側からリビング側を見る>
<2階LDK南東側を見る>
アトリエは趣味に没頭するため、LDKから半屋外のバルコニーテラスを挟んで離れにした。
半屋外のバルコニーテラスは屋根があるので、雨の時でも利用できる。
晴れた日にはLDKとアトリエの建具を開放すれば2階がワンルームのようになるから、大人数が集まっても安心だ。
<2階アトリエからLDK側を見る>
バルコニーテラスは屋外階段で1階のテラスとつながっている。
友人が遊びにきたり、来客の時は屋外階段から2階にアクセスできるので、1階のプライベートなスペースを通らなくて済むのがいい。
1階は東側道路からアプローチすると屋根付きのテラスがポーチの代わりだ。
<1階テラス>
エントランスは広めで、テラスが壁で囲われているから、玄関ドアはオープンなガラス戸にした。
室内に入るとスキップフロアの大きなワンルームがある。しばらくは夫婦二人で住むので、将来子供が個室を必要とするまではワンルームにした。
<1階ベッドルーム>
【新築時の間取り図:2階平面図】
【新築時の間取り図:1階平面図】
ゆくゆくはワンルームを三分割するつもりだ。
それぞれの個室に収納とカウンターを設ければ、立派な個室になる。
夫婦の寝室は寝るだけだからベッドさえ置ければいい。
【子供が小学生の時の1階平面図】
子供が成長し、家を出たら、日用品や雑貨を販売するショップを始めようと思っている。
その時には、エントランスホールをショップの受付にして、寝室として分割していた3室を2室にし、1室をショップスペースとしよう。
【子供が家を出た後の1階平面図】
その時々の暮らし方に合わせて住まいに求めるものも変わっていき、
家族の暮らしと共に家も成長していく。
そんな変化に寛容な家のあり方をカタチにしたのが
「創造的n LDK」だ。
本プロジェクトの土地は、現在エール総合不動産で販売中。
この家での暮らしのイメージが膨らんだら、一度土地を観に行こう。
葉山の纏う空気と共に、この土地、家での豊かな暮らしを一緒に創造しましょう。
 
【物件情報】
海を想い稜線を望む一色山中 | 三浦郡葉山町一色 売地 90坪以上
https://yell-integrated.com/1476/

FUDO建築設計の特徴

一つ一つ対話を積み上げていくことで、暮らし方に合った最適な環境を設計します

VIEW MORE